フィレンツェ観光

ヴェネツィアを後にしてからフィレンツェを観光しました。約1日半くらいフィレンツェを楽しみました。

ヴェネツィアを昼過ぎに出てバスで4時間フィレンツェまで移動しました。

ヴェネツィアからフィレンツェまでバス移動

ベネチアからフィレンツェまでの道のり
ぶどうの木みたい畑が所々に
ベネチアからフィレンツェまでの道のり
フィレンツェに近づくにつれ晴れ間が増えてきました
ベネチアからフィレンツェまでの道のり
次第に家も増えてきました

ミケランジェロ広場

フィレンツェの街並みを見渡せる広場です。ミケランジェロのダヴィデ像のレプリカがあります。ちょっと雲が多いですが晴れてくれているだけで満足です。

ミケランジェロ広場の眺め
ミケランジェロ広場の眺め
ミケランジェロ広場の眺め
ミケランジェロ広場のダヴィデ像のレプリカ

夕食:トスカーナ風ステーキ

ミケランジェロ広場のそばの「La Loggia del Piazzale Michelangelo」でお昼にトスカーナ風ステーキを食べました。トスカーナ州は主産業が農業で、ワイン・オリーブ・小麦などを生産しています。フィレンツェはトスカーナ州の州都であり、ガイドブックによると「塩コショウのみのシンプルな味付けで、表面をこんがり、中をレアに仕上げるのがフィレンツェ風」らしいです。

La Loggia del Piazzale Michelangelo
La Loggia del Piazzale Michelangeloのトスカーナ風ステーキ

フィレンツェのホテルに宿泊

ウフィツィ美術館やサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、などフィレンツェの観光地まで徒歩圏内のホテル アルバーニ フィレンツェに宿泊しました。

ホテルの部屋はきれいで快適でした。絵が飾ってあるのはおしゃれで良いですね。

ホテルアルバーニフィレンツェのベッド

浴槽は下のような感じで、よく見ると浴槽に黒い跡がそこかしこにあるのは、少し気になりました。(ちょっとこすっても取れなさそうな感じだったので気にせずお湯をためて入りました)

ホテルアルバーニフィレンツェの浴槽

シニョーリア広場

朝から歩いて世界遺産巡りをしました。

フィレンツェのヴェッキオ宮殿前のL字型の広場で政治の中心地。

ヴェッキオ宮殿前のダヴィデ像のレプリカ
ヴェッキオ宮殿前にもダヴィデ像のレプリカ。

ウフィツィ美術館

ボッティチェリやラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチらの作品があるウフィツィ美術館はフィレンツェの中でも大人気で観光客であふれかえっていました。ツアーのガイドさんに解説していただきながら10時から1時間半くらいかけて回りました。一つ一つの作品をしっかり見ていたら日が暮れていたと思います。なお、リュックサックや500mL以上のペットボトルなど持ち込み禁止のものがあるので要注意です。

ボッティチェリの「春」
ボッティチェリの「春(La Primavera,1482年)」。右から、西風のゼヒュロス、大地のニンフ(精霊)であるクロリス、クロリスがゼヒュロスに無理やり花嫁にさせられて変貌した花の女神フローラ、ヴィーナス(中央)、キューピッド(中央上)、「美」・「貞節」・「愛欲」の三美神、魂の導き手にして三美神の先導役であるヘルメス。キューピッドの矢は「貞節」に向けられており、ここでは「貞節」が「愛欲」と「美」に導かれて愛に目覚めるプロセスが表現されている。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生(La nascita di Venere,1484年)」。左側に西風のゼヒュロス(一緒にいる女性は「春」と対応しているならばクロリス/フローラだが、そよ風の精霊であるアウラという説もある)、中央にヴィーナス(ギリシャ神話でいうアフロディーテ)、右側に季節の女神ホーラ。愛と美の女神ヴィーナスが貝殻(ヴィーナスのアトリビュート)に乗って海から上陸する様子が描かれ、ゼヒュロスは風で上陸を手伝い、ホーラは迎え入れている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知(Annunciazione,1472-1475年)」。大天使ガブリエルがナザレの町に住む、ヨセフの許嫁であるマリアに対して救世主イエスを宿すことを知らされた場面。遠近法を用いて奥行きのある風景が描かれている。大天使ガブリエルは聖母マリアの純潔・貞操を象徴するアトリビュートである白百合を左手に持ち、聖母マリアは右手で聖書のページを抑え、左手で驚きを表すようなしぐさをしている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知(Annunciazione,1472-1475年)」を右下から見た写真。正面から見ると聖母マリアの右手が長いが、右下から見ると手の長さが自然になり、奥行きを持っているように見える。この作品は高い位置に展示されて右下の方向から鑑賞されることを想定して描かれたらしい。
ボッティチェリの「受胎告知」
ボッティチェリの「受胎告知(Annunciazione,1489-1490年)」。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と比べると聖母マリアが身体をねじって両手を前に差し出して戸惑っている様子がより表現されている。
ラファエロの「ヒワの聖母」
ラファエロの「ヒワの聖母(Madonna del Cardellino,1505-1506年)」。聖母マリアのもとに洗礼者ヨハネ(左)とキリスト(右)がおり、ヨハネがキリストに対して「受難」のシンボルであるヒワを差し出し、キリストはそれを撫でている。ラファエロは聖母マリアの衣にウルトラマリン・ブルー(ラピスラズリ由来)など鮮やかな顔料を仕上げで良く用いていたらしい(非常に高価な顔料で、それを好んで用いていたフェルメールは多額の借金を抱えたとのこと)。

ジョットの鐘楼

昼食後13時前から自由行動でフィレンツェ観光をしました。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の内部は無料で事前予約不要らしいですが、それを除く記念建造物やクーポラ見学には事前予約が必要です。私はアカデミア美術館にも行きたかったのですべてを見るのは難しいと考え、妻と優先して見たい箇所を相談し、サン・ジョバンニ洗礼堂とジョットの鐘楼を最低限見れるように3種類のチケット(ギベルティ・パス、ジョット・パス、ブルネレスキ・パス)のうち、ジョット・パスを13時から予約しました。ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)は次回フィレンツェに来た時に行こうと思います。完全予約制とはいえ長蛇の列だったので中に入るまでに2,30分くらい並びました。そこから階段を上がって写真を撮って降りるのに40分くらいかかりました。

ジョットの鐘楼
ジョットの鐘楼。呼び名になっているジョットは鐘楼の構想デザインを設計。第1層部分を建てた段階でジョットは他界。
ジョットの鐘楼の階段
ジョットの鐘楼にはエレベータがなく、計414段の階段をひたすら登る。見学を終えて降りてくる人とすれ違うのが大変。登るなら若いうち!
ジョットの鐘楼から見たクーポラ
ジョットの鐘楼の頂上。クーポラを間近で見ることができる。

アカデミア美術館

ミケランジェロのダヴィデ像があることで有名なアカデミア美術館。14時半からの予約で、その15分前にチケットを受け取ることになっていたので、ジョットの鐘楼の後急いで向かいました。

ミケランジェロのダヴィデ像
ミケランジェロのダヴィデ像
超有名人が空港に現れたときはこんな感じ?

他にも彫刻や絵画が無数にあってここでは紹介しきれませんが、個人的にピアノの展示が興味深かったです。フィレンツェのメディチ家に仕えたバルトロメオ・クリストフォリは、弦をはじいて音を出すチェンバロでは音の強弱が出せないという課題に取り組み、弦をハンマーでたたいて音を出す新しい楽器 – ピアノを発明しました。アカデミア美術館には当時開発された様々な楽器が展示されており、ピアノが開発されるまでの歴史を学ぶことができます。日本語ガイドがあったのでそれを購入して聞きながら回ったところ、2時間かかりました。←後でウフィツィ美術館のホームページを見返したら、「VISITORS SERVICES」の欄にオーディオガイド6ユーロ、と記載されていました(2025.5.6現在)。

バルトロメオ・クリストフォリの「楕円形のスピネッタ」
バルトロメオ・クリストフォリの「楕円形のスピネッタ」
アカデミア美術館の楽器
アカデミア美術館の楽器

ジェラート美味しい!

アカデミア美術館からドゥオーモやサン・ジョヴァンニ洗礼堂付近に戻る際にジェラート屋さんに酔ったところとても美味しかったので共有します。「La Strega Nocciola」というジェラートのチェーン店のうち、Firenze Duomoの店舗を訪れました。サイズはS,M,L,LLの4段階あって、妻はM、私はLのカップでジェラートを頼みました。2種類のジェラートをミックスでき、妻曰くラベンダー味が美味しいという噂だったので、妻はラベンダー/ベルガモット、私はラベンダー/ストロベリーで注文しました。とても美味しいのでお勧めです。個人的には、ラベンダーがそんなに好みの味ではなかったので、次に行くなら、ベルガモット/ストロベリー、などの組み合わせで注文すると思います。17時前くらいに行ったのですが列ができていて20分くらいは並んだと思います。

La Strega Nocciola Gelateria Artigianale - Firenze Duomo
La Strega Nocciola Gelateria Artigianale - Firenze Duomoのジェラート

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

アカデミア美術館の後にサン・ジョヴァンニ洗礼堂を見学しました。聖ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)に捧げるため11世紀に建設され、中世はダンテを始めとする大勢がここで洗礼を受けました。天井モザイク画の修復のための土台が設置されており、これが2028年頃まで続くそうです。見るものがそんなに多くないので10分くらいで満足して帰りました。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂

おわりに

フィレンツェのウフィツィ美術館は、絵画などの作品が多すぎて一つ一つ見ていたら終わらない、という感じで急いで回ったような感じです。建物も含めてこんなにたくさんの芸術作品があふれている街ってすごいですね。今回いけなかったドゥオーモやメディチ家礼拝堂、また遠く離れますがピサの斜塔もいつか行きたいです。

なお、絵画については背景を知っておくとより楽しめるので、私が東大の授業で教わっていた先生の教科書を載せておきます。

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