4月末に初めての植え替えを行いましたが、その後ウンベラータの生長が芳しくないです。
植え替え後のトラブルについて書きます。
植え替えのタイミング
ウンベラータの植え替え時期としては5-7月が適しています。ただし私が3月に買ったウンベラータの鉢は水はけが悪く、水を与えてから3分くらいかけてようやく底から水が出てくる状態でした。そのため、少しフライングして4月末に植え替えを行いました。
植え替えに準備したもの
観葉植物の土
観葉植物の土(株式会社プロトリーフ)
適用植物名:ポトス、モンステラ、ウンベラータ、パキラ 等
充填時容量:5.0 L
pH:6.0-7.0(弱酸性-中性)
EC (mS/cm): 1.0以下
主な配合原料名:バークたい肥、赤玉土、鹿沼土、ココヤシピート、ピートモス、もみがらたい肥、くん炭 等
観葉植物は弱酸性-中性の水はけがよい土を好みます。市販されている「観葉植物の土」なら初心者でも安心して使えます。一般に植物を育てる土を選ぶ際には「pH」と「EC」の値に注意しなければならないので簡単に解説します。
「pH」は土壌の酸性度を表す指標です。窒素やリンといった養分の土壌へのしみこみやすさを表しており、必要な養分がよく吸収される土壌の酸性度を用意することで肥料の効きが良くなります(日本土壌協会)。
「EC (Electric conductivity)」は電気伝導度を意味し、肥料養分量のめやすになります。例えばECの値と硝酸態窒素の量には強い相関が報告されています。そのため、ECが大きければ養分も多いとみなせます。
ECが小さいと養分が足りなくて作物が良く育ちませんし、逆にECが大きすぎても肥料焼け(塩類濃度障害)を起こして水分を吸収できなくなります。例えばきゅうりを塩でもむと浸透圧で水が出てくるように、根の周りに養分(塩類)が過剰だと根から水分が出てしまって上手く養分が吸収されません。
鉢底石とプランター
もともと6号サイズのウンベラータだったので、8号のプランターにしました。洗濯ネットに鉢底石を入れて底に敷き詰めました。
その他作業用具
- スコップ(土を入れるときのため)
- マスク(鉢底石の粉を吸い込まないように)
植え替えの流れと失敗
ウンベラータの根がぎっしりだったので手でほぐしました。根を傷めないように注意します。
根がぎっしりと詰まっていて窮屈そうだったので根を傷めないように指で慎重に根をほぐしました。地表に出ている葉や茎に養分を送るために根がたくさん広がっていますね。
プランターに入れて土をかぶせている最中に下から2番目の葉の茎が折れてしまいました、、
(手がかぶれるので白い樹液は直接触らないように。)
気をつけていたのですが、ふとした油断から葉が1枚犠牲になってしまいました。ショックですが、とりあえず植え替えは完了しました。根が弱っているのでここから2週間くらいは肥料は与えず、直射日光も当てないようにします。早く元気になってくれると良いです。
植え替え後のトラブル
葉焼け
葉焼けは、強い光が当たったときなどに葉が黄色とか茶色に変化する現象です。植物では光が当たった分だけ色素系で光エネルギーが吸収されます。過剰な光エネルギーがクロロフィルという光合成色素を分解、葉緑体が破壊されることによって葉の緑色が失われます。
普段は和室の障子越しに日光を浴びせているのですが、植え替えの時は部屋が汚れないようにベランダに出しました。植え替えをした日が晴れていたためか、植え替え後数日で上の方の葉が黄色っぽく傷んでしまいました。どの葉にも日光が当たっていたにも関わらず上の方の葉のみが葉焼けしているので、もしかしたら新しい葉は日光への耐性が低かったのかもしれません。今後植え替えをベランダでする際には日差しが強くない日に行うようにします。
生長が止まる
植え替え前は1か月半で2枚も葉が増えたのに、植え替え後1か月経っても新しい葉が生えてきません。植え替えの負担がかかったから仕方ないかなと2週間くらいは思っていましたが、1か月ほど経っても変化が無いのは何か問題があるのだと考えました。
生育不良への対策
以前植え替えたときに鉢底石が鉢の3分の1弱を占有しておりました。その時は大丈夫かなと思っていましたが、植え替えしても根詰まりが解消されていない可能性があります。そこで一度鉢から出してみることにしました。
鉢底石が占めていた容量を半分以下にまで抑えて土の占める割合を増やしました。茎を上に持ち上げながら土を追加したので、根詰まりが解消されると期待しています。
葉焼けした部分は残念ながら元に戻ることが無いので、葉全体に広がるようなら切り取ろうと思います。とりあえずは葉の一部分なので経過観察してみます。
また、ウンベラータへの水やりのタイミングも客観的に分かるように水やりチェッカーを鉢にさしました。水が足りないと色が白く、土の中に水が十分ある場合には水色に変化します。
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