都内マンションのベランダでブルーベリー栽培を始めてみました
ベランダがあるマンションに引っ越したのを機に2021年3月から都内でブルーベリーの栽培を始めました。
ブルーベリーはそのままでも、ジャムなどに加工してもおいしいですよね。
これから始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。
みかん農家に生まれた自分も、東京に住み始めて早10年目になろうとしております。できることなら実家のように広い庭のある緑に囲まれた環境で暮らしたいのですが、勤め先が都内なので厳しいです。
生活に緑を取り入れ、さらに収穫した新鮮な野菜や果物を食べることができる家庭菜園を始めました。
ブルーベリーを育てようと思った理由の代表的なものを挙げます。
- ブルーベリーが食べたい
- 健康に良い成分が豊富(ex. 老化防止につながる抗酸化作用を有する)
- 虫がつきにくく、比較的育てやすい(鉢植えなら無農薬も可能)
- 鑑賞用(花や紅葉など)
- 目隠し用(屋内が周りから見えないように)
- 冷凍して年中楽しめる
都内でブルーベリー栽培をするならおすすめの品種はどれ?
マンションのベランダでの栽培ならサザンハイブッシュ系がおすすめです。
栽培されているブルーベリーの品種は100種類以上あり、以下の4つの系統に大別されます。
- ノーザンハイブッシュ系
- ハーフハイブッシュ系
- サザンハイブッシュ系
- ラビットアイ系
ノーザンハイブッシュ系とハーフハイブッシュ系は寒い地域(日本なら東北や北海道)向きで、サザンハイブッシュ系とラビットアイ系は冬でも温暖な地域(関東以南)に向いています。
系統によって果樹の高さが異なり、例えばサザンハイブッシュ系だと1.0-1.5 mでラビットアイ系だと1.5-3.0 mにまで成長します。
自分の背丈よりは小さめで外からの目隠しになる高さのものとしてサザンハイブッシュ系を選びました。
私はサザンハイブッシュ系のうち、果実の大きさや風味などのバランスが良い「オニール」を選びました。
ブルーベリーは同系統の異なる品種を同時に育てると果実がたくさんできやすい(自家結実性が劣る)ので、開花時期がオニールと近い「シャープブルー」も一緒に育てます。
参考:せらす果樹園
なお、ラビットアイ系の場合3.0 mにまで成長した場合のイメージをする必要があります。
上の階がある場合にはベランダの天井に届くぐらいになります。日差しもブルーベリーの木によって遮られ、ブルーベリーのある場所には洗濯物を吊るすこともできないでしょう。
都内マンションのベランダでブルーベリー栽培を始めるときに必要な道具
近年多く売られているブルーベリー栽培用のキットを用いてスタートしました。
大きい鉢に植え替えるタイミングで少しずつ改善していくつもりです。最初に準備したものは以下の通りです。
道具と材料名 | 写真 | 用途 |
初心者向けキット(土、肥料、プランター) | ブルーベリーに適した環境づくり。ブルーベリーは酸性土壌を好みます。 | |
苗木(オニール、シャープブルー) | ブルーベリーの苗木。葉はまだ1枚もありません。 | |
底石 | 土の水はけや通気性を向上します。 | |
バークチップ | 土の乾燥とコガネムシが地面に卵を産みつけることの防止。 | |
支柱 | 理想の樹形にするために枝を支えます。 | |
じょうろ | ブルーベリーへの水やりに使います。 | |
スコップ | 土をプランターに入れるときに使います。 | |
剪定ばさみ | ブルーベリーの枝や花芽を取り除くときに使います。枝が太くなってくると普通のハサミでは切れないです。 |
キットと苗木は「苗木の専門店 グリーンでGO!」という業者さんから6000円で購入しました(2株分。送料除きます)。
できるなら苗木は実際に見てから購入したほうが間違いないのですが、近くのホームセンターで上記品種が見つからなかったのでネットで購入しました。苗木の専門店ということもあってか、元気な状態の苗木を配達していただきました。
底石・バークチップ・支柱・じょうろ・スコップ・剪定ばさみは全てホームセンターで購入しました。
ベランダにフロアデッキを敷き詰めればスリッパが汚れにくい
コンクリートのベランダにそのままブルーベリーのプランターを置くのも味気ないのでIKEAでウッドフロアデッキを購入しました。1つのブロックは30 cm×30 cmで、手で簡単につなげて必要な幅まで拡張できます。
漏れ出た土や小石などはフロアデッキの下に入るのでこまめにベランダを洗い流す必要が無いです。プランターの底からでた水もフロアデッキの下を流れるのでスリッパが汚れにくいメリットもあります。
ブルーベリーの植え付けの流れ
ブルーベリーは寒くなると落葉して休眠期に入ります。休眠期であれば根が植え付けで多少傷ついても枯れたりしにくいです。特に休眠期の初期(秋植え)と終わり(春植え)が植え付けに適しているとされており、私は3月上旬に春植えを行いました。植え付けの手順は添付されていた説明書にイラスト付きで書かれておりました。以下、植え付けの途中経過を紹介します。
実際に植え付けたブルーベリーの経過確認
植え付けから1ヶ月もするとブルーベリーの樹らしく、葉が生い茂るようになります。以下でその経過を写真付きで紹介します。
2週間後
無事に葉芽が出始めました!(まだ2年生苗なので花芽は全部摘み取って株の成長を促しています。)
土の表面が乾いたら水やりをすると良いらしく、毎朝チェックしております。現在は週に1、2回のペースですね。
3週間後
葉が増えてきました。葉が増えればより多く光合成して成長のための養分を作ります。
1か月後
葉が茂ってすくすくと成長している様子。まだ2年生苗ということもあり、成長に専念させるため花芽は全て摘み取っております。果実の収穫は来年のお楽しみです。
オニールの葉と比べるとシャープブルーの葉は少し丸みを帯びていますね。
オニールの葉は端がすこし赤っぽくなっている部分がありました。Wonderful Gardenの記事によると土壌の酸性度が足りない場合などに赤く変化するそうです。まだ気にするほどのものではないと思いますが、注意深く葉の色をチェックしていこうと思います。
これから
葉が増えてきて少し安心しましたが、まだ苗木が小さいので今後も大切に育てていきます。苗木が届いてから自分の家族が増えたような感じがしています。
今後定期的に成長の記録を残していきます。
色々トラブルはありましたが、1年経った現在も元気に育っているようです(ブルーベリー(2年生苗)の1年間の生長まとめ)。
参考文献
玉田孝人(2020)『鉢で育てるブルーベリー』創森社
伴琢也(2019) 『NHK 趣味の園芸 12か月栽培⑤ ブルーベリー』NHK出版
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