生活費を除いた額を毎月積み立てた場合の資産額シミュレーション

普通のサラリーマンにとって1億円は貯めるのがとても難しいと一般に考えられていると思います。しかしながら、シミュレーションをしてみると一般の方でも50歳くらいに資産を1億円にすることは十分可能です。生活費を除いた額を積み立て投資し続けたらFIREは可能なのか計算したい、と思いシミュレーションできるアプリを作成しました。毎年の投資額を個別に設定してシミュレーションできますので、将来の資産額を詳細に設定したり、普通のサラリーマンの場合いくらの資産額をためられるのか目安を知ったりするのに役立つと思います。

初期設定

投資開始年齢

投資終了年齢

毎年の生活費

年利[%]

運用益にかかる税率[%]

20~29歳の手取り収入[万円]

30~39歳の手取り収入[万円]

40~49歳の手取り収入[万円]

50~59歳の手取り収入[万円]

資産額を算出

計算結果

1歳になったときの資産額は、 0万円です。

作成したきっかけ

金融庁のサイトで想定利回りxx%で毎月xx万円積み立てるとxx年後にいくらになるかシミュレーションできます。(例えば毎月5万円を想定利回り5%で10年間運用すると10年後には約700万円になります。以下の図参照)

資産運用シミュレーション

しかしながら、一般的に年齢が上がるほど年収も増えるため、同じ投資額5万円でも20代と40代で負担の大きさは異なります。40代であれば20万円、30万円と投資額を増やすことができる方もいらっしゃると思います。そこで、毎年の積立額を変えてシミュレーションできるようにしました。

毎年の積立額と資産額のシミュレーション

資産額と毎年の投資額

資産形成を積極的に行う方は、生活に必要な費用と最低限の貯蓄を除いたお金を資産運用に回すと思います。以下では想定利回り(年利)3%、毎年の生活費180万円(毎月15万円)、年収は各年齢での中央値(doda)を入力して資産額がいくらになるかを計算しています(投資を行う方は年収の高い方が多いと思いますので、男性の年収中央値をここでは用いさせていただいております)。

年利3%ですが、実際には資産運用益に対して税金がかかるため本シミュレーションでは税金20%として計算しています。(年利は3%×0.8=2.4%)

20歳21歳22歳23歳24歳25歳26歳27歳28歳29歳
240万円240万円250万円280万円300万円320万円350万円360万円383万円400万円
30歳31歳32歳33歳34歳35歳36歳37歳38歳39歳
400万円420万円430万円440万円450万円480万円500万円500万円500万円504万円
40歳41歳42歳43歳44歳45歳46歳47歳48歳49歳
530万円550万円580万円580万円600万円600万円600万円650万円650万円651万円
50歳51歳52歳53歳54歳55歳56歳57歳58歳59歳
700万円650万円700万円720万円730万円780万円720万円775万円800万円750万円
dodaより男性の年収中央値データを引用

例えば20歳時点では手取り240万円から生活費180万円を引いた60万円を投資、1年後には60万円×2.4%=14,400円の利息がつきます。21歳時点での資産額は1年間資産運用した分(60万円+14,400円)と21歳時点での投資額60万円を足した121万4,400円となります。

シミュレーションから分かること

時間を見方につける大切さ

開始時期と資産額の関係

20歳から投資を始めると60歳時点で2億440万円程度、29歳から投資を始めると1億7900万程度の資産が貯まります。収入が低い20代での投資は負担が大きいですが、早くから投資を開始することで60歳時点での資産額に3000万円以上の差が生じます。資産運用益(資産額から、投資元手を差し引いたもの)にして1500万円程度の差が生じます。

資産額の増加する傾きが次第に大きくなっていくことも分かります。

50歳くらいで1億円を貯められる

年収の中央値で計算しても50歳くらいで1億円は貯めることができ、「億り人」は多くの方が達成できる目標だと分かります。

シミュレーションの大切さ

FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉も広く知られるようになってきましたが、投資で重要なのは「何のためにお金を貯めるのか」ということだと思います。色々な楽しみを我慢して資産運用を行って80歳で10億円手に入れたとしても、お金を使って楽しむための時間も体力も失われてしまっています。

あるいは大豪邸に住むのが夢でお金を貯め続けたとしても、都内の一等地に大きな家を構えるには何億何十億(あるいはもっと)必要になると考えられ、いくら1億円くらい貯めたとしても意味がない、ということになります。

例えば私の場合、もし可能であれば都内に自分専用のインドアのテニスコートを作りたい、と考えています。

テニスコート施工代は最低で1000万円くらい(人工芝の場合)、インドアにすることも考えると3000万円くらいはかかるのかな、と思います。テニスコートを作るだけであれば貯金・投資によって手が届くと思います。

しかしながら、都内の土地代は高く、例えば武蔵野市の場合200万円/坪程度(SUUMO:2022年7月18日時点)です。テニスコートはダブルスで23.77m×10.97mであり、コート外の余裕も考えると840 m2は必要になります。1坪~3.306m2なので・・・何と5億円必要です。私のような庶民には到底手が出せない金額でした。

人生の三大資金と言われる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」が必要になると考えられるので資産運用は継続していますが、限られた資産をどのように使うかについては今後もよく考える必要がありそうです。

なお、本サイトはPHPを用いたWEBアプリであり、作成方法については「WordPressでPHP-WEBアプリを投稿記事として作成する方法」で紹介しております。

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