【体験談】社会人からダンスを始めて上級者クラスの舞台に立つまで

2024年パリオリンピックの種目に追加、日本では2012年から義務教育にもダンスが取り入れられるなど、ダンスの人気は年々高まっています。

20代後半からダンスを始めた自分も3年目にしてついに上級者クラスの舞台に立ちました。

始めてから舞台に立つまでの経緯を紹介します。

ダンスのメリット7つ

安田講堂前でのダンスのポージング
卒業時に安田講堂前にて

運動不足解消

ダンスは体全体を使う有酸素運動なので、全身を強化することができます。

ダンス仲間と知り合う

会社で働いていると、専門・学歴などが似たような人と働く場合が多いと思います。ダンスしている社会人の職業は、エンジニアや薬剤師、公務員など様々です。半数以上は小中高大学生となりますが、彼らの通っている学校も様々です。ダンススクールで東大や東工大の学生と出会ったので、意外と高学歴な方に人気なのかも。

頭の体操

ダンスを踊るためには、振り付けを覚える必要があります。勉強に自身のある自分も、毎回覚えられなくて苦労しています。普段の勉強以上にダンスでは頭を使う必要があると感じています。

人前で自分を表現する練習

自分は人前で話す際に緊張するため、昔から事前準備をしっかりやるタイプです。ダンスでは事前準備もない状態での自分のダンスを先生や周りの生徒に見られるので、最初はとても緊張しました。少しずつその状況に慣れることで演技を楽しめるようになってきています。

夜遅い時間でもレッスンがある

スクールにもよると思いますが、私の通っているETCダンススクールでは21時以降に始まるレッスンも多くあります。例えば平日の20時くらいから始まって21時過ぎにレッスンを終えて帰宅という感じなので、社会人の方も通いやすいと思います。自分は学生時代テニスをやっておりましたが、テニスは屋外なので夜暗くなるとボールが見づらくなってしまいます。照明をつけるとナイター料金もかかるのに対し、ダンスは屋内なので遅い時間でも昼間と変わりません。雨を気にしなくても良いのは助かります。

駅に近い

都市部のみの話になるかもしれませんが、ダンススクールは駅から近い場所にあります。主要な駅の近くには必ずダンススクールが存在しており、通いやすいです。テニスコートは駅から離れていて10分くらい駅から歩かなければならないことが多いです。

準備するものが少ない

ダンスはテニスラケットなどの道具が無くても、室内用のシューズと運動できる服装があればすぐに始めることができます。

ダンススクールのレッスン

実際に私が経験したスクールのレッスン内容について紹介します。

最初は初心者向けのクラスに2、3ヶ月通って基本ステップを学び、その後初中級~中級クラスに2年半ほど通っていました。上級者クラスに参加するようになって半年で初めて上級者クラスのステージに立ちました。

スクールを選んだ理由

社会人から趣味を始める場合、サークルorスクールかなと思います。私の会社にダンスサークルはなかったので、ダンススクールに引き続き通っています。ダンススクールのメリットは以下の2点です。

自分の予定に合わせやすい

サークルだと自分たちで予定を合わせて場所や時間を決めたり、自分たちで練習場所を確保したりする必要があります。スクールなら毎週同じ時間にレッスンがあり、自分の参加したいときに参加することができます(もちろん毎週通える方が良いですが)。

教わる人を選べる

スクールならジャンルやレベル別にたくさんのレッスンが用意されていて、自分の好きなものを選べます。サークルだとそれほどたくさんのジャンルを網羅するのは難しいのではないでしょうか。
また、同じヒップホップでも先生によって内容は十人十色です。教わるにも色々な先生にアドバイスをいただくのがダンス上達の近道です。スクールの先生は教えるのにも慣れているためサークルで教わるよりも間違いないと思います。

内容

私はNOAの体験レッスンにも参加したことがあります。レッスンのジャンルは先生によりますが、レッスンの流れは似ていると思います。最初にストレッチをして、そのあと先生の振り付けを真似て踊ります。ダンスの曲や振り付けは毎レッスン違う場合がほとんどです。ダンスのクラスはレベルによって分けられていて、大まかに①初心者②初中級者~中級者③中級者~上級者になると思います(キッズやクラスやプロを目指すクラスはまた別に存在します。)
①(初心者)のクラスでは基本ステップを教わります。例えば、三代目 J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」に出てくるランニングマンのステップがあります。自分はダンスを始めて最初の3か月くらいはこのクラスに通いました。
②(初中級者~中級者)のクラスになると、基本ステップを取り入れつつもより振り付けが難しくなり量も増えます。先生の振り付けをある程度余裕を持って踊れるようになるまでは②のクラスになると思います。自分はダンスを始めて3年くらいはこのクラスに通いました。

③(中級者~上級者)のクラスになると、②よりさらに難易度が高く量も増えます。自分は最近③のクラスに参加するようになって一気にレッスンのレベルが上がりました。③のクラスの人は先生の振り付けに合わせて何とか踊れるというレベルではなく、ダンスの動きのメリハリやポーズなど一つ一つにこだわって自分の演技をしています。自分はまだまだ振り付けについていくのでやっとという感じです…

年齢層

クラスによって参加する人の年代はバラバラです。これまでに10種類くらいのレッスンに参加しましたが、中学生から社会人まで幅広い年代の人が参加しています。中学生の子に踊り方を教えてもらうこともあります。

社会人だと仕事との両立もあるため通うのは週1、2回程度になります。レッスンで先生が踊った動画を録画してレッスンの無い日に復習しています。学生だと受験勉強、社会人だと異動などといった理由で辞めていく方もいらっしゃり、意外とレッスンを受けるメンバーは頻繁に変わります。

料金

ETCダンススクールの場合大体週1ペースで10000円くらい、週2ペースで15000円くらいです(平均値なのでスクールによって大きく異なります。)私が昔通っていたテニススクールだと週1でも月15000円程度かかっていたのでダンスは趣味としても比較的リーズナブルな気がします。

社会人からダンスを始める方へ

ダンスをやったことがないけど上手く踊れるか不安で躊躇っている方、ご安心ください。最初はどんな人でも全く踊れません。ダンスに使う動きには日常生活で使わない動きもあり、さらに体の部位ごとに違う動きをしなければならないので初めての方は必ず難しいと感じます。自分も最初は振り付けを覚えるので精一杯でしたし、ダンスの難易度が高いと再び振り付けを覚えるのが精一杯になってしまうこともあります。
先生の振り付けを覚えて毎レッスン頑張ってついていくと何か月か経った頃には余裕をもって踊れるようになってきます。どこかでやったことがある振り付けに近い、という場合新しい振り付けを覚えるのに必要な時間も短くて済みます。
ある程度振り付けについていけるようになったら一層ダンスが楽しくなってきます。私も少しずつですが、より綺麗に見える踊り方を意識して踊ることができるようになってきました。

音楽が流れたときにそれに合わせて踊って楽しめるって最高だと思います。自分はそうやって毎日を楽しめるようになることを目指して今もダンスの練習を続けています。

ダンスを始めてみたいと思った方には、自身が舞台で踊る姿をイメージした方もいらっしゃるのではないでしょうか?ダンスを始めて3年の自分が舞台に立った感想と参加したメリットを紹介します。

上級者クラスでの舞台に挑戦

舞台:USEN STUDIO COAST

USEN STUDIO COAST
USEN STUDIO COASTの観客が入る前の会場

“「STUDIO COAST」は、年間45万人を動員する日本最大級のライブハウスであり、 世界ベスト100にも入るクラブとしての一面も持つイベントホールです。 “(プレスリリースより引用)

STUDIO COASTではBUMP OF CHICKENなど有名なアーティストもライブを行います。ETCダンススクールでは毎年そのような大きな舞台で踊る機会があります。(残念ながら2022年1月30日にSTUDIO COASTは閉館しました。)

新木場オリンピック
新木場駅近くにオリンピック会場がありました。

本番までの練習

舞台本番の2か月前からナンバー(曲目)ごとに練習を開始します。自分の出たナンバーは大体4分間くらいの長さで、普段1レッスンで踊る長さの4倍くらいになります。基本は普段のレッスン内で振り付けを覚えるので、覚えるだけで1か月近く経ってしまいます。私のような社会人もいるのでなかなか全員参加とは行きませんが、直前期にレッスンとは別の時間・場所でリハーサルを行いました。本番直前の2週間くらいは休む暇が無くて忙しかったです。

一緒のナンバーに出ている方は皆さんダンスの経験が長く、中には3歳からダンスをやっている方もおります。先生の振り付けを見ただけで皆さん自分なりのアレンジを加えて踊ることができるのに対し自分は振り付けを覚えるので精一杯だったので、本番までの2ヶ月間毎日10分くらい鏡の前で練習しました。

本番

USEN STUDIO COAST控え室
USEN STUDIO COAST控え室。控え室が凄く快適で、舞台も見えました(本番中はブラインドがあります)。

当日は午前にリハーサルを行って、午後に本番という流れでした。出演者となって初めて見ることができる舞台裏や控え室などを味わうことができました。

ダンスのステージ本番
ダンスの舞台本番

自分たちのナンバーの順番になってからの5分くらいはあっという間に過ぎてしまいました。本番ということで緊張もありましたが、ダンス上手な仲間たちが心強かったので「この人たちと最高の舞台を作りたい」という思いの方が強かったです。

舞台上はライトアップされていて少し気温が高くなっています。練習で踊るときより断然疲れるので、ダンスが終わった後は燃え尽きていました。

ステージに立つメリット

1つの曲をやりこむ経験

普段のレッスンでは、一部踊れない部分があっても次のレッスンではまた違う振り付けを踊るということが多いです。普段のレッスンで少し出来てないところがあってもあまり復習する必要がないという環境だと、いつまでたっても自信をもって踊れるようにならないと思います。2ヶ月間ずっとその振り付けのことを考え、鏡を見て見栄えをチェックしてきた経験は私自身の技術を大きく向上させてくれました。

目標ができる

ダンスをしたい理由は人それぞれだと思います。ただし、ダンススクールは忙しい時は行く必要がないが故に目標が無いと長く続けづらいかもしれません。私も最初は踊るだけで楽しいと感じていましたが、やはり舞台に出るという目標があるとより1回1回のダンスへの意識が変わります。

ダンスの舞台独特の緊張感

ナンバーごとに踊る時間が分刻みで決められているので、何かミスがあっても途中で止めることはできません。振り付けを間違えたくない、というのは誰しもが感じることだと思います。この緊張感というのはダンスに限らず、様々な場面(他のスポーツや仕事など)で乗り越えなければならないものです。

自分も苦労してきましたが、この緊張感に打ち勝てるかどうかはどれだけ練習してきたかによると思います。これまでの反省を踏まえて、今回私は2ヶ月間毎日歯を磨くように振り付けを練習してきたので、本番で振り付けを間違える気がしませんでした。むしろ毎日練習して間違えるなら仕方ないと思います。

一緒に踊った人たちと仲良くなれる

ダンススクールでは、自分の好きなタイミングで好きなレッスンに参加することができます。常連メンバーもいるものの、毎回のように見たことない方が参加されます。また、常連メンバーであってもレッスンの前後で少し話す程度ではお互いのことがよくわからないと思います。

舞台本番に向けて2ヶ月くらい一緒に練習し、上手い人に踊り方のコツについて教わったり本番の立ち位置などについて会話したりしました。一緒の舞台に立ったということもあり、同じナンバーの方との距離は一気に近づいたと思います。

まとめ

ダンスは運動不足だけでなく、それによって得られる経験もたくさんあるので、是非社会人の方も挑戦してみてください。

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